下絵からうまくなりたい

フォトショップに向いた線画についての考察(きっと間違ってる)

CGの出来映えは7割が下絵で決まってしまうのではないかと思います。
超初心者の頃は色をつけることで逆にダメになってました。
上達してもフォトショップで引き出せる完成度は3割程度ではないかと。
しかし極限まで上達することで、5分5分に持っていけるのではないかと思ってます。
そのためにフォトショップを存分に活躍させることができるCGに向いた線画というものを描くようにしています。
けっして細かいところまで描き込まれているといるのがそうというわけではありません。
むしろ漫画の絵よりもずっと線の数が少ないです。例えば服のシワ。線画の段階では違和感がなかったのに、
着色に入ると邪魔な時があります。CGで塗る上で、必要な線とそうでない線を見極めることで、
CGに向いた線画をマスターできるのではないかと思いますし、 どう見極めるかによって個性がでると思います。
セーラームーン塗り絵なんて参考になるかもしれませんよ。
ペン入れ

CG用の線画はすべて丸ペンでペン入れしています。 一時期は線の細さが何となく気になってGペンも併用していましたが、
境界は色をつければハッキリすることが分かってきたため、今は丸ペンオンリーです。
しかし、まったくと言っていいほど使いこなせてません。 どうすればペンがうまく使えるか、こっちが教えて欲しいくらいです。
悪戦苦闘した結果、辿り着いた境地はどんなに頑張ってもムリ!「力を抜く」。 これに尽きるのではないかと。
力が入りすぎるとうまく線が引けません。ペン先を紙に預ける感じで、すすーっと。
自分の場合、ペン先は硬い金属ではなく、毛筆なんだと思いこむと少しはマシな線が引けるようです。
ペンに関しては経験を積むのが一番でしょうが、インクがいくらあっても足りませんので、
インクをつけないペンで、野球で言うところの素振りなどをしています。
紙に鉛筆で直線や曲線、太い線や細い線を描いて、それをひたすらカリカリとなぞります。
インクをつけていない気安さもありますので、いい感じで力が抜けます。
自分以外の人間が付けペンを使っているのを見たことがないというのも上達が遅い原因かもしれません。
道具の熟練度

一枚のCGが完成するまでに、
下描き(鉛筆orシャーペン)→ペン入れ(ペン)→着色(タブレット)
というスタンダードな手順を踏んでいますが、各道具における自分の熟練度は下のようなグラフになります。

 図1 現在の熟練度


 図2 理想的な熟練度
最近は、サイトに掲載するための絵ばかり描いておりますから、 購入して一年ちょっとにもかかわらず、 タブレットを使っている時間に偏っており、 ペンに費やした時間との差が大きいのがわかります。
もっと上達するためには、すべての要素において、 同程度の熟練度が必要ではないかと思います。
さらなる上達のために

デッサンの練習法に、モデルから決して目を離さずに、モデルの輪郭をトレースするという練習法があります。
カタカナのカッコイイ練習名がついていたのですが、何だったか忘れました。
視点をモデルに集中し、外の輪郭を目で追いながら、紙を一切見ずに写し取ります。
画用紙を見るときは、鉛筆を当てる位置の確認のみです。
最初は、ヘンな曲線が並んでいるようにしか見えませんが、何枚か描いているうちに上達します。
この練習によって、輪郭を描くのが早くなり、迷い線も少なくなって、描き上がるまでの時間が早くなります。
この練習法は漫画のキャラクターにも応用可能です
ちよちち
ちよちち
まずはちよちゃんのお父さんのような輪郭を一筆描きできる人物で
練習しつつ、
雄山
雄山
慣れてきたら徐々に海原雄山、
海坊主
海坊主
海坊主といった複雑な輪郭のキャラに挑戦して見ましょう。
青い線がこの練習法で描いた箇所です。
人体を描く

ある程度上達すると欲が出てきて顔以外も描きたくなるもの。
しかし、限られた大きさの用紙に、顔だけでなく胴体も描くのは大変難しいものです。
そこで、急がば回れくらいのつもりで、しばし漫画から離れて人体のスケッチなどを行ってみましょう。
ここまで来ると、もうお絵かきを通り越して美術の世界なのかもしれませんが、
骨格や筋肉の流れといった人体の構造を知り、バランスのよいディフォルメをマスターするには、
実際の人間をスケッチしてみるのが一番です。何も本格的に道具を揃える必要はありません。
スケッチブックと鉛筆だけを用意して、気の合う友達にでもモデルになってもらって楽しくやりましょう。






精霊くん



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