みなさん、こんにちは。今回は予告なしでした(笑)あのですねー・・。

すこし昔に書いたものなんで

 (どれくらい昔は季節のズレをみればバレバレなのですが・・・・。)

                         

                                ちょっぴし [LUNO]ってみましたー。

 

 

 

絢爛たる花よ

           聡明な瞳よ。

                己を散らすことを恐れずに、光に捧げようではないか?

 

 

 

 

 

 

 桜の下、一人の少女が歩いている。はき慣れない革靴の感触を楽しみながら。

 「入学おめでとう。」

 一人呟きくすりと笑う。サクラチル。サクラチル。

 「入学おめでとう。」

 これは少女のセリフではない。少女の近寄ってきた、男の言葉。

 「どうかね?ここの第一印象は?」

 少女は長い睫を上下に動かす。そしてゆっくりと口を開いた。

 「校風が合うか心配です。」

 「校風?」

 男はにっこり笑う。

 「何が心配なのかね?」

 少女は即答した。

「貴校がミッション系スクールであることですわ。」

よく言われることだとばかりに男性は答えた。

「他国の文化にふれることはいいことだし、教えそのものはすばらしいではないだろうかね?」

「でも、生徒さんは結構いいかげんにやっていますよね。」

少女は悪びれる様子もない。

日本語訳された賛美歌。聖書。

 

『我を救いたまえ。悲しみは消える。』

 

痛いところをつくなと男性は言葉を失い苦笑い。

「教えそのものはすばらしいよ。」

少女は顔をあげた。男性はふと首をかしげる。誰かに似ている・・。美しい顔立ち。

「隣人を愛せ。人の為と言いながらも、自分を救って欲しいという願いを感じませんか?」

見開いた瞳。  

 

『我が人の罪を許すように、我が罪も許されたまえ。』

 

「信じれば救われるのさ。」

少女の足元で桜の花びらが渦巻いた。  

 カゼニサソワレ。カゼニサソワレ。

 

「信じることで救われるのですか?信じることが救いなのですか?」

 

長い髪はなびく。男は少女を見つめた。

「信じることが救いであり、信じることで救われる。両者は矛盾していない。」

 

 男は自分に言い聞かせていた。

 

少女の瞳は淡く桜色に染まり、やはり桜を映し。

 

「私達がキリストに救われるとしたら、彼は何に救われたのですか?」

 

『隣人を愛せよ。隣人を愛せ。』

 

サクラハシッテイル。ソシテサクラハナニモシラナイ。

 

「私達が信じるだけで救われ、

人の罪を背負って死んでいったキリストが救われなかったのでは、

それも教えに反したことだとお考えにはなりませんか?」

 

男は頭をかいた。しかし、この男もまた頭のいい男であった。

「キリストは神に救われた。また、こう考えることもできる。

私たちに救われている。」

少女は立ち止る。

「人々がキリストの教えを信仰している理由は・・・・。」

男は制した。

「わかった。確かに君のいうとおりだ。信仰はすばらしい。しかし、信仰を美しいとは思ってはいけない。

そうだ。そのとおりだよ。」

それを聞くと少女はパッと話を進めた。『救われたとすれば』という言葉はあえて口には出さずに。

「キリストを救った神とはなんだとお考えになりますか?」

 

サクラ。サクラ。ダレモシラナイ。

               サクラ。サクラ。ヒカリニササゲル ――――― 

 

男は前を向いた。二人はまた歩き出した。

 

「信じるものに救われる・・。彼は本当に「愛」に救われた人間なのかもしれない。」

   

カレタオバナハ   ヤッパリキレイ  ―――――。

 

「じゃ、僕はこれで。」

 

 ふらふらと出てきた男というのはやっぱりふらふらと消えたのだった。

   

 新しい生活待っている。

               新しい人達に出会える。

けれど、

                                   今までと変わらない「何か」がある。

少女は神に祈りをささげた。   『私の神様が見つかりますように。』  

 桜の花びらがそっと少女の頭をなでた。

なんだか私らしくないなとはにかむ。神でなくても人は救えると。

そして、自分も人に救われる運命にあると。

そのことを信じている方が、きっと私らしい。

少女はっとした。

「私の神様。」

 

キリストが死んだから、桜が綺麗に散っていた ―――――― 。

                                

 

 

 

 

 

 

 

 後天性とは環境によって創られる   

  

 けれどよく考えてみよう  

  

生まれてくる環境を

生活する環境を

人はどこまで選ぶことができるのだろう?

  

先天性か?

 

 後天性か?

 

 問う意味さえ、きっとなくなってしまうのだ  

 

そしてそれを運命と呼ぶことさえ

構造によってはばまれてしまうのだ

人間というのは窮極的には何も選べない ――――――

 何を持っている人でも

何を持っていない人でも

何一つ選べない

この構造にこそ

 運命はあり

神様はいるのだと

 

 

                ソレヲ

                    ダレカガ

                          ジブントヨンダ  ------------------------------------------

     

 

   

      

  

   

最近、30枚から60枚程度のものを書いています。

一体自分はどのジャンルがむいているかと思い、ありとあらゆるジャンルに手を出しまくっています。

ネタが危ない卒業モノや、太宰治とリンプビズキットの融合を目的とした推理小説。これ以上ないくらい暗いファンタジー。(しかも現実主義一直線・・・)つまんない面白い以前に、もう少し一般的なものが書けんのかい!とつっこまれること請け合い・・・・・。 文芸部顧問の先生は興味を持ってくださっているみたいだけれど・・・・。

変なヤツって思われてるのか?ってか思われてるか・・・・。

 

                      最後に、でんでろさん復活!yahoo登録!

                                   

おめでとうございます。

 

 

tou