夏の終わりに見る悪夢〜冬目ファンとゴキブリについて〜




厳しい残暑が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

こんにちは、辺境を流離うゴキブリハンターDです。

今回スペシャルウィークの特別カキモノとして、ゴキブリ特集を行うわけですが、

そもそも何故、冬目景ファンサイトでゴキブリについて

特集を組まなくてはならないのでしょうか?

何も口車に乗せられて適当に始めてしまったわけではありません。

これには深い深い理由があるのです。

今を遡ること3年前。『文車館来訪記』第七話が掲載された

モーニングマグナム増刊99年9月1日号で「夏」について

冬目先生がこんなコメントを残しておられます。



「夏はセミ、ゴキブリ、蚊など、虫がたくさん出てくるので嫌いだなぁ。」(後略)







冬目先生はゴキブリが嫌いなのです



作者さんがゴキブリ嫌いなら、当然読者もゴキブリは嫌い。

3段論法によると



冬目ファンはゴキブリが嫌い



という法則が成り立つのです。ええ、私も嫌いです。

この冬目ファン独特の思考形態を分析することで、冬目先生の作風とそれに惹かれる読者の間にある

目に見えない共通点について考察を深めていこうと思ったのがきっかけです。



提案者のshigi鴇さん、屁理屈をこねるのは疲れるので前置きはこの辺でいいですか?



まずは「森の宿屋」管理人のもりさんから頂いたゴキブリとの戦いの記録について語ってもらいました。



 私は社会人になり、一人暮らしを始めて4年目になります。

その間に出会った動くゴキブリの数も4匹くらいだと思います。

(ホイホイの中で死んでるのは結構見てますが)



いつ出会っても思うのですが、ゴキブリは夜行性なのでしょうか。

寝ているときに白い壁を動いていたり、晩飯を食べ終わって

ゆっくりしてたりすると、近くに寄ってきたりします。

昼間に彼に(自分の部屋で)出会ったことがないのが疑問です。



出会ったときは当然、『天国への階段』を登っていただくワケですが、

一番効果があるのがやはり【ゴキジェット】でしょう、このツールは

非常に威力があります。



最近も盆前に実家に帰る前に出たので、【ゴキジェット】で昇天してもらって

部屋にホウ酸団子を4つと、ホイホイ4つを仕掛けて帰省しました。

帰ってきて見てみたらホイホイは空でした。

ホウ酸団子を食べていることを願います。



それにしても「1匹みたら10匹いると思え」(でしたっけ?)と考えると

怖くて寝れない日もあったりなかったり・・・・





4年で4匹なら私の基準では十分清潔感のある一人暮らしですが、

もりさんは相当神経質になっておられるようです。

やはり冬目ファンはゴキブリが嫌いという法則は間違っていないようです。



このゴキブリ特集の提案者でもあるshigi鴇さんからは

想像するだけでおぞましい話を涙ながらに語っていただきました。



私の友人のYさんの母親が某大学の食堂に勤めているのですが、

そこの厨房はまさにゴキブリの宝庫!

中華鍋で揚げ物をしていると、いつの間にか

ゴキブリも一緒に揚げてしまっているそうです。

その比率もハンパじゃないらしく、

また、何をしていても何処に行っても常にゴキブリが落ちてくる!

私も最初はかなり疑いましたが、これはマジのようです。

まったくもってオソロシイ所ですねぇ。







飲食とゴキブリは切っても切り離せない関係にあるようです。

Living Of The Edgeの管理人・岡崎鳴海さんから、このエピソードに酷似したお話を頂きました。

ただし、この話は岡崎さん本人の実体験だそうです。心臓の弱い方は本当に読まない方がいいです。





高校生のとき総菜屋でバイトしていました。

ちょっとでかいスーパー(地元では有名な某マ○キョウ)の中に

テナントとしてある店でした。



仮に名前を「寿し竹」としておきましょうか。



まあ売り物は「寿し」と名前がつくように

巻き寿司、いなり、その他てんぷらなどの惣菜を売っていましたよ。あそこは。



僕はあの店が非常に嫌いでしたよ。ええ。

何故かって?

「ゴキブリ」が大量にいるんですよ!

殺しても殺してもまだでてくるのです。

あの小さいゴキブリ。なんていうんでしょうかね。



ゴキブリホイホイはないのかって?

はは、もちろん置いてありましたよ。

5つほど。

「何年前に置いたんだこれ?」

っていうほど油で黒ずんでて、中にはびっしりと前述のゴキブリちゃんが……

ちょうど流しの目の前に置いてあって

洗い物する時に正面に見えるんですよ、それが。

何というか、効力を失ったホイホイの中を

ゴキブリが我が物顔で歩き回る様をね………

正直背筋が凍りましたよ。

こんなとこの食い物を食べていいのかなって。

お客さんに申し訳ないなって。

床に落とした唐揚げをもう一回揚げ直してだしたり。

おっと、話がずれましたね。



もう酷いもんですよ。

寿司を握るときに、店のおやじはビニールの薄い手袋のようなものをはめて

握るのですけどね。

あれですよ。普通何か他の事をするときには手袋外すと思うでしょう?

しないんですよ。

私の見ている前でおやじは

手袋はめたままゴキを叩き殺して、

そのまま何事もなかったかのようにまた寿司を握り始めた
んですよ……

仕事中、冷や冷やしながらその寿司を見てましたね。

「誰が買うのかな?」って……(苦笑)

結局、名も知らない普通のおばあさんが買っていったんですけどね。



ああ、あのおばあさん、元気で暮らしてるかなあ……



最後に。あそこで体験した一番怖かった事を話しますよ。

食い物屋って、ほら。保健所の検査があるでしょう?

一年に一回だったかな?

その直前ってやっぱり大掃除するんですよ。そのスーパーの中の店全部。

そうじゃないと検査に引っかかっちゃう店ばっかりなんで(笑



その時に。何ですか。消毒液の強いのって言えば何となくわかるかと思うんですけどね。

それを撒くんですよ。ぶわぁーっと。

その日はそれを撒いたら掃除は終了で、

次の日にまた床を掃除して終わり。

その「次の日」っていうのが怖かったんですよ。

もう……



床一面に……



ゴキブリの死体が!!!



一歩歩くとプチ(踏み潰す音)

二歩歩けばプチュ(さらに踏み潰す音)

三歩も歩けば靴の滑り止めの中にゴキの死体が入り込んで

何だか石がはさまったような歩き心地になるんです。



それを涙流しながら洗い流して、保健所の検査ですよ。

もちろんOK。



保健所のおじさん、あなたの目は節穴ですか?



僕は訴えたかったですね。



「前日までは、ここのスーパーゴキブリだらけでしたよ」

って……









ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

もう返す言葉もありません!!



結論:冬目ファンはゴキブリに対して強いトラウマを持っている。