伝説のロックンロールバンド

街角の有線放送から携帯電話の着信メロディまで
私たちが日々生きている中で、音楽を聴かない日など存在しない
文明の発祥とともに、人は音楽を紡ぎ出すことを覚えた
繰り返される歴史の中で、数え切れないほどの音楽が生み出され、
その時代にしか生まれ得ない音楽に、人は自己を投影し夢を重ねる・・・
人はもはや音楽無しでは生きてはいけないのだ

そんな中で、世界で最も偉大なロックバンドをひとつ挙げろと言われれば、
『ザ・ビートルズ』
と誰も答えることに誰しも依存はないだろう
イギリス・リヴァプール出身の若者４人によるグループで、
１９６２年１０月５日に「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビュー後
「イエスタデイ」「レット・イット・ビー」といった大ヒット曲を生み出す。
彼らが歌い奏でた音楽は、国境を超えて多くの人々を魅了した
また、その音楽性は後続するすべてのアーティストに影響を与えたと言っても過言ではない
２０世紀が生んだ最大のロックバンドであるビートルズの音楽は、
新しい世紀を迎えたこれからも、時代を越えて永遠に聴き継がれるだろう

解散後３０年以上が経った今でも、ビートルズの持つパワーは未だ計り知れず
多くのアーティストがその音楽性を吸収しようと試みた
しかし、それを完全に成し遂げた者は未だ存在せず
『２０世紀の音楽はすべてビートルズに回帰する』という言葉が遺るにとどまった

そんなビートルズをリスぺクトするアーティストたちの中で
世界で最も独自の進化を果たしたロックバンドが

１３年前の日本にいた

彼らの名は


ＡＵＲＡ


空前のバンドブームにあった９０年代初頭の日本に登場した
ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスといった
編成は至ってオーソドックスなバンドである


まずは彼らのファーストアルバム、
『THESAURAS』のジャケットを見てみよう



ハートをモチーフにした銀細工と木目とが見事に調和し、
おとぎ話のような神秘的な雰囲気を醸しだしている


歌詞カードは、邦楽では珍しいライナーノーツを兼ねており、音楽評論家は彼らをこう評している

オーラのメンバーたちは、ビートルズの持つ幅広い音楽性や、普遍的な良さといったものに憧れ、
ビートルズと同質の姿勢を持ったバンドであろうとしていることが、このアルバムを通して伝わってくる。

ここまで書かれては、期待は膨らむばかりだ
それでは彼らに登場していただこう















同質じゃない



ちっとも同質じゃないよ



勘違いもここまでくれば



もはや芸術だ



ここまで徹底的に笑いを取りに来られると、
どこから勘違いを指摘してあげればいいのか逆に困ってしまう







まずそのフェイス


こいつらに、ジョンやポールと

この顔で、ジョージやリンゴと同質の姿勢など
全く伝わってこないと感じるのは私だけだろうか？





メンバーの名前


あんたら何処の国の人？
完全に人をバカにしているとしか思えない



そんな彼らが語る音楽性


こんなふざけた名前の人間にビートルズを語って欲しくない









そのままスタジオから出て来ないでください




また、このライナーノーツ全編を通じて


ルックスについて一切触れられていない
という点が実に興味深い







あんたが喜びで胸をはち切れさせそうにしたこのアルバム、
中古ＣＤショップにて９０円で売られていたんだぞ













見る者の常識を根本から覆すほどのインパクトを持つ日本が生んだ偉大なロックバンド
『ＡＵＲＡ』
彼らがビートルズを超えるバンドとして世界を征する日も近い・・・




Fin....