3/30(日)



この日に2ヶ月間の研修中、一緒の部屋で過ごすことになる同室者と感動のご対面。

夜11時ごろに部屋に帰ってきたら、

部屋はタバコの煙で光化学スモッグが発生しており

畳にビールの空き缶が6〜7本転がっているなどのかなり荒れ放題。

中にいたのはガラの悪〜い強面の2人組。

正直な話、うわっ!と思った。

俺が女子高生の次に最も苦手とする不良の人だよ!!と。

今日寮に着いたばかりでいきなり酒盛りかよ!

1人がY大の院生・ガチャピンさん(仮名)、

そしてもう1人が同室者のジョー君(仮名)だった。

初対面は10月の内定者懇談会のときで、

向こうはこっちの顔を覚えていたが、こっちは完全に忘れていた。

  
  ジョー君(仮名)

  作画指導・ガチャピンさん(仮名)
  ※ガチャピンさんはガチャピンみたいに目が垂れているんです。




絵を見てわかるとおり、かなりの強面である。

何年か前には、地元で暴走族の特攻服とか着ていて武勇伝がたくさんありそうな感じである。

いまは丸くなって渋谷系イケメンに収まっており、

彼女とか普通にいそうだな、と思っていたら本当にいて、

バイクとか好きそうで、色が黒くてサーファーっぽい、

なんというか、要するにチンチン黒そうな人なのである。

本当に黒いのだが。

すべてにおいて自分とはまるっきり正反対のタイプで、はじめはビクビクしていたが、

少しずつ仲良くなるにつれて、かなり面白い人間であることが判明。

意外に気さくな話せるタイプで、2日もしないうちに完全に意気投合!

どんな話題かといえば、ムフフな話ですよ。22歳にもなって9割9分がそう。

今では我ながらちょっと信じられないが、彼を勢いにノせて、

部屋にムフフ本を供給するように仕向けたりもした。



彼は密かに、いや堂々とエロゲーが趣味で、部屋で『臭作』とかやっていた。

そんなゲームをやってるなんて・・と人格を疑いかけたが、殺されるというバッドエンディングで、

本人もご子息もしょんぼりしていたときは

何と慰めてやればよいかわからなかった。


ジョー君について印象に残っているエピソードがあるが、

それは彼の正直さに起因するものである。

ある日の晩に、風呂に入りに行って、そして戻ってきたら

ジョー君がはにかんだような笑みで俺を見つめて、ためらいがちに告白した。

「でんでろくん・・・・。俺、やっちゃった・・・・えへ♪」

おい!ナニをやったんだ!ナニを!!

そりゃ健全な日本男子ならムラムラもするだろうよ!

でも、わざわざ自己申告しなくてもいいじゃん!!

コトに及んだ直後にそれを堂々と告白されたのは生まれて初めてである。



「大丈夫!わかんないように処分したから!」

そういう問題でもないだろ!!

それからというもの、ジョー君は隙あれば怪しげな行為にふけっていた。

強面だが、実に素直で明るく楽しい好漢、

2ヶ月間、同じ部屋で過ごした同室者ジョー君はそんな男だった。


3/28(金)



3/28、この日、僕は故郷・長崎を離れ、横浜へと旅立った。

就職活動→就職内定まで、割とあっさり決まったほうだが、

両親としては、長男である自分を手元に置いておきたかったようで、たまに

「お前がいなくなったら誰がお父さんのヅラのローンを払ってくれるっていうんだい!?」

と言われてはいた。まあ就職が決まった現在は別にどうこう言われはしないが。

まあ今までに、受験にしても就職にしても「ここを受けるから」

と言ったことはあっても、相談という相談はしたことないし、

地元では少しレベルが高い(と思われていた)高校に受かってから

少し得体の知れない息子と思われていたふしはある。



前日に母方の祖母と叔母さんが餞別に2万円づつ計4万円くれた。

ありがとう!ばあちゃんにおばさん!今まで育ててくれた恩は忘れないよ!

そして父方の祖父母は餞別に5千円くれた。

いやいや大正生まれだから金銭感覚が今時の若いモンとはちょっと違うんだな・・・

でもうれしいよ、ありがとよ!

で、うちの親は0円でした。

俺は非常に金にセコイ人間だから、横浜での生活資金ということにして、

母が熟女パブで、父が地下帝国で、身を切るような思いをして働いて稼いだ金だろうが容赦なしにむしり取ってやる!

とか思っていたのに見事うやむやされましたよ。ちっ!

母いわく、

「空港に行く前においしいものでも食べに行こうか」

別にいいから金!金をくれ!!

同情するなら金をくれ!!



大変心の温まるお話でした。その後飛行機で長崎を発ちました。

あんまり思い出せません。ごめんなさい。


3/26(水)



この日はバイト先の送別会に参加。

来た人は自分の他に、バイト先の事務所の社長(井筒監督に超ソックリ)と奥さん、

チーフ、22日に一緒に働いた人妻さんとそのお友だちだった。

一次会は事務所の近所にある居酒屋で繰り広げられる。

飲み慣れない酒を飲んでトイレでこっそり吐いたのはナイショ。しかも2回。

自分の送別会なのに、グロッキーになって半分寝ていた。


2次会は、1次会の居酒屋から歩いて30秒のスナックに行く。

おそらくスナックだったと思う。大体が自分は22歳にもなって

スナック、バー、パブ、キャバレー、ソープ、ピンサロ、クラブ、ハモネプ

の区別がまったくつかないので、どれだったのか非常に曖昧だ。

大体そんなお店ってぼったくられるに決まってるし!

とりあえずスナックだったということにして初体験ですよ。

店に入って待ちかまえていたのは、

薄暗い店内に陽の光の下にでたらぶっ倒れそうな濃い化粧のオネーサン(?)、

並んでいる水割りを作るセット、エコーのよく効いたカラオケシステム、

カウンターに1人で座っている50歳くらいのおじさん(名前はきっとマサさんだろう)、

とまあ、絵に描いたようなオトナのお店って感じですよ。

長崎を発つ前にヘンな事になったなぁと思いつつ、社長夫人のAikoに手拍子に打つ。

隣に座っていた22日に下品なトークを連発していた姐さんは

もういい加減に酔っていて、半分寝ながら肩にもたれかかってきつつ、何のつもりか

俺のポケットに入った携帯やら財布やらをズボンの上からイジリまくる。

「けーたい・・・けーたい・・・」

など、呟きつつトグロウンコをつつくアラレちゃんみたいだった。

さりげなく手を誘導し、股間でも触らせておけば良かったと、今では思う。

酔い醒ましにカラオケを歌った。しかし、この日のメンバーはみんな自分より遙かに年上。

社長を始め、おじさんを置いてけぼりにしないという曲がいいだろうと、

チャゲアスの『SAY YES』とかサザンの『TSUNAMI』なんかを歌う。

カラオケは不得手だと思われていたらしく、結構ハジケて歌っていたのは意外だったらしい。

カウンター席に座っているおじさん、さっきから長渕剛ばっかり歌っている。これがまた上手いのだ。

なんだか長渕ファンというだけで怒らせたら怖そうな人に思えてくる。

さて夜中の12時を回ろうとした頃、お開きに。

えー、やっとエンジンかかってきたのに!

店を出ようとするとき、

終始カウンターに座っていて、奥の方でうるさかった若い連中を多分迷惑がっていたであろう

長渕おじさんが、何やら鉛筆で紙に何かを描いている。

見せてもらったら、なんと

見事なサラリーマン金太郎!!

何でこんな九州の片田舎にある寂れた町のスナックに本宮ひろしが!?と思わせるほどの上手さ!

サラリーマン金太郎の他にも、お邪魔女ドレミや美少女戦士セーラームーンで有名な漫画家、

本宮ひろしは実は長崎出身? 蛭子さん以外にも長崎出身で有名な漫画家さんがいたんだ!と話を聞いてみると、

この長渕おじさん、本宮ひろしの弟子だったそうだ。

それからもう一枚、真っ白に燃え尽きた明日のジョーも描いていた。

この2枚は一緒にバイトしていた漫画好きの人妻さんがもらってしまった。

どちらか一枚、長崎土産としてもらっておけばよかった!

でも、この体験だけでも結構スゴイと思う。やっぱり世間って狭い。


3/25(火)



旅立ち3日前。ヘンに浮ついているのも疲れるので、

そんなに変わらずに淡々と残りの日々を消化する毎日。

相変わらず自主トレもやってます。

ランニングのコースはいつも違うが、時間があるときは

自宅から走って15分程度の神社まで行く。

そこはちょっと山の中にある神社で、社までは長い階段を登っていくようになっており、

階段の下にちょっと広い場所があって、自分はいつもそこで筋トレなどをしている。


その広場の横にちょっと高い土手があり、そこからたまにネコがじーっと見ている。

今日いたのは二匹で、どちらとも首輪がついているから飼い猫のようである。

一匹は白く長い毛のネコ、もう一匹はヤママヤーみたいなネコだった。


ネコという生き物はどうして人をじーっと見つめるのかね。

人が延々と腕立てやらをしているのを、ただただじーっと見ている。

一体何が面白いのやら?と思ったが、ふと気が付いた。

俺がブサイクだから心で笑ってるに決まってるんですよ!

夏目漱石の『我輩は猫である』読んで以来、猫が人間をバカにしている事は分かってるんだから!

そうまで分かっていても、あえてネコ相手に大人げないマネはやらない。

友人から自殺するんじゃないか、と心配されるくらい毎日に疲れていた

高2の時だったら、動物に安らぎを求めて、撫でようと近寄って逃げられていただろうし、

女子高生に笑われて傷心していた3ヶ月前だったら

見んなよー!!ネコのクセに人を馬鹿にした目で!!と泣きながら石を投げてたりしていただろう。

でも、来月からは給料をもらって自分の力で生活する本当の意味での大人。

大人の度量として動物ごときに舐められ振り回されるワケにはいきませんよ。

自分をじーっと見つめるネコに、大人らしく、人間らしく笑いながら手を振ってみた。

下半身全裸になって

ほら、女性は見られることでキレイになる、とか言うじゃない。

別に女性に限らず男にだって言えると思うよ。

見られることでこの粗チンがデカくなるかもしれないじゃん。

それに人間社会で、下半身全裸を無感動に受け止めてくれる場所なんて存在しないじゃん。

しかも面白いし。

「ネコのくせに人間のチンコをじーっと見てやがる(笑)」

この(笑)は人間として間違っているような気がするのだが、

あんまり無表情に人をじーっと見つめて、微動だにしないのが逆に面白くなっちゃってして

ななか7/16の9巻表紙みたいにフル○ンでジャンプしてみた。

きっと2匹ともムラムラしていたと思うよ。

飼い猫でも、まっとうな家庭で飼われているなら人間のぬうどを見る機会なんてそんなにないでしょ?


もうじきこの土地からいなくなる自分の存在をネコにさえ覚えていて欲しい・・・・

そんな想いを胸に、夕日を背にネコへ向かって手を振り飛び跳ねた・・・・。



今日が年度最後の更新になります。えー!!こんなんでいいのか!?
復活の時期はまだ未定ですが、できるだけ早く再開したいと思いますので
その時は引き続きよろしくお願いします。
それでは読者の皆様のご健康を心よりお祈りしております。



あ、部屋を掃除していたら新たにハレンチ女教師というムフフビデオが見つかりました。

昨日紹介したラインナップと併せて8本、欲しい人待ってます。



〜男のコの気持ちがわかる日記 公然わいせつ地獄変 完〜




3/24(月)



旅立ち4日前、荷造りもほぼ今日で完了し、必要な物は宅急便で送ったのが今日やったこと。

そういえば21の誕生日に、エロの火薬庫こと友人Aから尋常じゃない数でもらった

ムフフビデオがまだ少し残ってたなと、隠し場所を久しぶりに、

本当に久しぶりに、春休み中ずーっと観ていたとかそんなこと絶対なくて久しぶりに!

キリストとブッダとアラーとバラモンに誓って久しぶりに、覗いてみたら

なんと7本も残っていた!!

大晦日にバイトを手伝ってくれた人にたくさんあげたし、

せいぜい残っているのは2〜3本だろうと思っていたのに、

予想を遙かに上回るバトルロワイヤルが成り立たない生存率ですよ。

まあ、僕は毎年のように抱かれたい男10000000000位以内をキープしていて、

ムフフビデオなんて必要ないくらいモテまくってますが、

捨てるのも勿体ないので誰かもらって下さい。

誰ももらってくれないなら、

肉欲商事の寮で名刺代わりに使って結束を深めます。

そういうフランクなムードな寮でないなら、

オフ会で会う人先着7名に問答無用でプレゼント!!

いえいえご遠慮することはありません。

もともとは貰い物で、僕のおさがりですから。

ラインナップは流通の作品が2本、市販のテープにダビングしてなにやら手書きのラベルが貼ってあるのが5本。


1.痴漢の裏技 其の参
2.女子高生 匂う下半身
3.アントニオ猪木vs闘魂三銃士
4.アニメ 保存版
5.ドラマ 3倍
6.セイント星失〜銅セイント死す?〜
7.ラベルなし


ただし、6.のラベルは聖矢ではなくと書いてあり、赤い×印で訂正してあります。

そして7.のラベルなしのテープは、観てしまったら一週間以内に他の人にも観せないと死ぬテープでしょう。


おそらく先着7名に入っているな、という方、是非観たい作品番号をメールでお知らせ下さい。

はいはーい、いっぱいあるから押さない押さな〜い♪


3/22(土)



今日は最後のバイトをやってきた。

長きに渡って続けてきたテンボスの色々なバイトも今日で最後である。

そういえばこの日記の記念すべき第1回目もテンボスで始まった。

あの頃は若すぎてとんがっていた未熟な日記を書いていたものだ。

今日の業種は、ここ2年、もっとも多くの歳月を共にしたゲーム屋台である。

一緒にバイトしたのは、何度か一緒に人妻さんとそのお友だちさんだが、

そのお友だちの女性、いわゆる女であることを捨てた女性で、

時折聞こえてくる会話から、なにやらスゴイ単語が聞こえてくる。

「・・・・・でさぁ・・・・・・チ○コ・・・なのよ」
「・・・・・綾小路瞬が・・・・チ○コが・・・・・」


決してワイ談ではなく、ガキの客が連呼していたという話なのだが、

それでも白昼堂々、年頃の女性がデカイ声でチ○コと連呼ですよ。

はみチンどころの騒ぎじゃなくて。鬼の首を取ったかのようにチ○コマシンガン。

「”トイレ行ってくる”なんて回りくどい!
 せっかくウ○コという単語がこの世にあるんだから使わないと!」


でんでろと趣味が合いそうじゃん?とか思われそうだが、絶対そんなことない!

女性の口からチ○コウ○コを連呼されてみー?絶対引くから!

俺は男と思われてないんだー ただの棒か何かとおもわれてるんだー、とちょっとだけ内心泣く。

そして自分は花粉症が急に発病して鼻水をズルズル流し、話しかけてはイケナイ人だったので、

ロマンスは生まれませんでした!

最後のアルバイト、こんな感じで終了!

いいのか・・・?



学生時代、バイトはいろいろと笑える要素は少しもなく素でブルーになる、そんなトラウマをいっぱい作ってくれた。

今後、どんなに頼まれても触れる予定はない、第一級バイオハザードクラスをダイジェストでお送りすると、


96年冬 唐沢寿明を大キライにしてくれた某大手日用雑貨店。
97年冬 幸せはバラの包みを開いても、貸した3000円は返ってこない某有名デパートでのお歳暮の区分。
99年冬 携帯を落としてドブ川を這いずり回り、結局は壊した郵便局での年末年始。
etc....


とまあ、バイトの中身と関係ないトラウマばかりが大層こしらえられたものだ。


02年冬 唯一まともにフレッシュな思い出ばかりのもち屋。
チ○コが2本も勃っていたS女子学院の英検。
そしてテンボスでの数々のバイト



あんたらのおかげで子供の頃の大切なものはなくしたけど、

曲者のしたたかさは身に付いたよ・・・。



〜男のコの気持ちがわかる日記 バイト地獄変 完〜




3/21(金)



昨日20日は学校の卒業式。

長い長い学生生活はここについに幕を降ろした。

いい事なんて何ひとつもなかった。

毎日毎日、辞めたい辞めたい学校に隕石落ちろと思っていた。

わからん授業を繰り返す先生に毒を盛る方法を真剣に考えていた。

そして人生でもっとも輝ける時代だったのに恋ができなかった。

今思い出せば、悔やむことばかりだった。

それでもいろいろな人に支えられ、交流が生まれた。

つっぱっていても、卒業式にはきっと感極まって男泣きするだろうと思ってた。だが

全然ドライアイだったね。

そこまで学校が嫌いだったのか、それとも自分は感情のない人間なのか。

式典の際中も頭の中で鳴らす尾崎豊の「卒業」は

♪夜の校舎窓ガラスウ○コぶつけて回った〜
いや、全裸で駆け回ったの方がいいかな?

と下品なばっかり。


式の後は全卒業生や教官が集まって祝賀パーティーが開催された。

美味しい料理とビールをバイキングでいただきながら思い出話に花を咲かせる。

この日記を読んでいる同級生が意外にも多くて、

ルックスだけならカツアゲとかチ○コピアスとかしてそうな強面の同級生から

「日記見たさだけで学校に来てた」

とか言われて嬉しいやら恥ずかしいやらいぶかしいやらである。

明らかにモテ属性の人間でもこの日記は面白いのかな?

どこが気に入られたのかまったく見当もつかない。

そんな中、友人Aですよ。

1年数ヶ月ぶりに登場のあのヤリ○ンですよ。ヤ○チンぐらい言わせろー!!

初めてエイケンのバイトをした日に登場させて以来、

下手なこと書くと怒りそうだからあんまり登場させなかった友人A。

彼も最近はこの日記を読んでいたらしい。

そして卒業式の今日、何やら言いたいことがある模様。


A「2月21日の日記にさぁ」

でんでろ「何書いてたっけ?」


何月何日にどんな日記が書いてあったかなんてよく覚えているものだ。

毎日書いているとかえって自分でも覚えていない。

長くなるが、あえて抜粋。


それは幼稚園時代に、週一回通っていた水泳教室で起こった事件であった。

自分で習い事を始めたいなんて言う子供ではなかったので、

おそらく親が勝手に通わせ始めたのだろう。

自分で決めなかった物事には、なにもかもが中途半端でロクな思い出がない。

幼稚園という自我が確立する時期に形成されたトラウマだから、

後の人生への波及は大きく、あれさえなければ、自分はもっと違った人生を歩んでいたような気がする。

あれは水泳教室の初めて通った日。

その水泳教室はバスでの送迎があり、到着したらすぐに水着に着替え、

小体育館のような部屋で準備体操をするようになっていた。

水泳初体験だったのか、今ではよく分からないが、

その日の自分は、何をどう間違ったのか、水泳パンツの下にブリーフを履いていた。

準備体操の時に、周りの生徒達に海パンからのパンチラに気が付かれてしまい、

(パンチラって使うのメチャクチャ恥ずかしい単語だな)

大勢が見ている前で全裸にひん剥かれた。

なぜか、その時の自分はそのことに激しく納得がいかなかった。

いや、今思い出しても「いいじゃん別に!海パンの下にブリーフ履いて水泳しても!」

と腹ただしい気分になる。濡れたって帰って洗濯するんだし。

フグリで感じたあの時の床の冷たさは、今でもハッキリと覚えている。





A「でんでろちゃんが行きよったの Kスイミングスクールやろ?」

でんでろ「うん」

A「青い海パンに赤と黄色のラインが入った」

でんでろ「うん もしかして行きよったん?」
(仲間意識が生まれてちょっと嬉しい)

A「全裸に脱がされたって書いとったやん」

でんでろ「うん」

A「脱がしたの、実は俺さね♪

でんでろ「!!!!!



お前かぁーーーー!!!



コイツが俺の海パンからブリーフがはみ出ているのを発見、

回りの生徒を扇動して脱がせた張本人らしい!!

脱がされた本人よりも鮮明に覚えていた。

あのトラウマをまったく別の意味で爆笑し、俺に内緒で同級生のみんなにふれてまわり、

卒業の日になって、大暴露でみんなに笑われた!!

知らぬは自分ばかりなり。

あああ〜〜〜〜〜〜!!!!!!

今の自分を形成したのは間違いなくあの事件だった。

あの事件がなければ、絶対違う人間になれた。

小・中と別の学校で過ごし、10年後に同じ学校に入学し、

忘却の彼方に追いやられたまま、同級生として机を並べ

その7年後の卒業式の日に、まさかこんな形で再会するとはですよ。

なんだかなぁ・・・世間て狭いなぁ・・・


なんというか学生生活に、いや長崎県で過ごした年月に、

いや生まれて22年間に究極のオチがついた気がする。



〜男のコの気持ちがわかる日記 青春地獄変 完〜




3/19(水)



4月からの準備に忙しい今日この頃、

肉欲商事からはいろいろと種類やらメールが届き始めた。

そんな中、なんと、受付O嬢からメールが届きました〜〜〜〜♪

今まで会社からのメールと言えば、人事課のあんちゃんからだけだったので、

もしやラブメール!?と大いに期待。

このO嬢、正確には受付嬢ではなく、ビルが小さいので受付も兼ねている肉欲商事・総務の美人。

用件は、内定者教育試験問題送付という表向きは味気ない物だった。

表向きは!

本当はラブメールに決まっている!!間違いなく!これでO嬢のフルネームも分かったし!

最近はアトムとか悪魔ちゃんとか一風変わった名前が流行っているこのご時世、

意外にもごくごく普通の日本人女性の名前でちょっとビックリ。

その普通さがなんとなく某現国女教師さんを連想させる。

いや、間違いない。彼女はアンドロイドだ。でないとあの人間離れした美貌の説明がつかない。

さらに某現国女教師を連想させる要素として、メールの文章が非常に流暢である。

書き出しはこうだ。


拝啓 春寒の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。


どこの宮内庁?と思わせるようなエレガントな文章。

特殊な暗号解読機械にかければ、


でんでろ君はナイスガイだね、入社したらフォーリン・オフィスラブしようね♪
ついでに生き血も吸わせてね


と言っていることが分かるが、

たかが電子ファイルの教材を添付するメールの書き出しに、あの文章は感心を通り越して引いた。

きっと家柄も育ちもいいところのお嬢様アンドロイドなのだろう。

しかし、完全無欠に見えるO嬢だが、おとぼけな一面もある。

彼女は内定者の世話係というか担当みたいな事もやっている人で、

おそらく書類の送付なんかもやっているはずなのだ。

自分の在住は、長崎県K町なのだが、会社から送ってくる書類の宛先は

すべて県K町と書いてあり、場所的には大間違いである。

郵便番号が正しいため、一応問題なく家に届きはするのだが、危険といえば超デンジャー。

自分がいかにバカだからって、長崎県と長野県と間違えた書類など提出したハズはないので、

100%向こうの間違いだろうが、未だ訂正できずにいる。

入社したら、これで強請って・・・じゃなくて仲良くなったりして。顔真っ赤にさせて

「ご、ごめんなさーい!!」

とか言わせてみたい。萌えぇ


3/18(火)



今日はあまり書くこともないので、根拠のないマジメなような話でも。

会社から送ってきた独身寮への地図を眺めていた。

ふむふむ○○駅で降りて、△△行きのバスに乗り、××で降りて徒歩5分。

田舎の場合、駅からの徒歩の時間が長いくらいだが、

さすがに都会となると交通機関に乗っている時間が圧倒的に長いようだ。

都会で徒歩10分以上の記述は見たことないし。

自分は5度ほど首都圏に行ったことがあるが、

まず驚くことに、鉄道もバスも路線が行き届いているので、ほとんど待たなくていいうえに

駅から目的地まで近い、近すぎる!というのがある。

その調子で会社から寮まで近ければいいなぁ、とは誰でも思うだろうが、

生活のベースとなっている場所から物理的な距離が遠いと心理的にも遠い場所になるのかと思った。

物理的距離が近ければ近いほど嫌いじゃなくなるとでもいうだろうか。

昔住んでいたアパートは、幼稚園・小学校の場所が

自宅のドアでヘタに転んで前回り受け身をしたらもう着いちゃった、というぐらい近かった。

毎日がオロナミンCを飲まなくても元気ハツラツしていたような気がする。

中学時代になってから、登下校に徒歩で40分以上かかるようになり、

それから学校は「イヤな物」になったような気がする。

何も学校に限ったことではない。習い事も自宅から遠いほど楽しくなかった。

今の学校なんて家から駅まで徒歩10分、電車で30分、電車から降りて20分かけて学校という

とんでもない時間がかかる。さらに田舎のため電車の数が限られているため、

朝夕で時間調整までやらなければいけなくなり、そこでスクールエスケープの一歩手前にまで追い込まれた。

ところが、いざ学校に泊まるとなると、例えば最近は泊まり込みで卒論を書いていたが、

そもそも卒論自体を片づけなくてはならない、ロクな物は食べられない、

風呂にも入れない、ロクな寝具は無い、アヤしげな行為をすると決めつけられるなど、

悪い条件が揃っているにも関わらず、いざ泊まると決心がつくとそんなにイヤでもなかった。

食べて寝るという人間が生きる上で当たり前にやる生活習慣を学校に持ち込んだからだろうか。

学校であれ、会社の仕事であれ、毎日どこかへ行くことを繰り返すなら、

好き嫌いは距離に関係するのではないかと思う。

単に拘束時間(緊張状態)が長く続くのがイヤ、朝早いのがイヤ、とは微妙に違う気がする。

自分的に一番しっくりくる言い方は、『心理的によそよそしい場所は距離も遠い』。

まあ、ふと思いついたことで、誰かに確かめたことはありません。

そもそも根拠なんて無いし、好きな女の子とかがいるなら距離とかまったく関係なさそうだし、

もう少し検証してみます。


3/17(月)



本日、航空券の手配を終え、

3月28日の便にて横浜へと旅立つことになりました。

少しずつではありますが、不安と希望で気分が焦燥してきました。


春は別れの季節と同時に出会いの季節でもあります。

それはネットでも同じ。

ひょんな事から知り合いになり、今までは顔も知らない同士だったのが、

どちらかの環境が急に大きく変わったことで、ちょっと足を延ばせば

会えるほど近くに住むことなった。一歩前進ですよ。

先程、「関東に行ったら是非オフでお逢いしたいですね〜」

と以前から言っていた方に携帯のメルアドをお教えしたんです。

携帯のメルアドを教えるとなると、それは特別な意味を持ちますよ。

実際に会える日も近いという。

パソのメールで何度となくやり取りしている仲でも

携帯のほうに返事来るかな〜と、密かにもうドキドキですよ。

僕のように人づきあいが苦手で、毎日クマのぬいぐるみを抱いて寝ている

人間にとっては世間一般で言うところのメル友へと一歩前進するのは

何気ないようで、その事実にすごく神経を使うのですよ。


携帯のアドレスを書いておきますね。
お逢いできる日を楽しみにしてま〜す♪

携帯帯:○×△@dokomo.ne.jp

              でんでろ


○×△の部分は自分の名前をもじった文字列ですが、

それ以外で致命的な間違いがあることに気づかれたでしょうか。

何を隠そう、docomodokomoと書いちゃってます。

うっわー・・・この人、演技じゃなくて何気なく真性のバカだ・・・

と思われたに違いありません。違うんですよ、誤解です!!

ゲームばっかりしていると目が悪くなるような、

野球でカーブボールを投げすぎると野球ヒジになるような、

センズr・・・・じゃなくて

千と千尋の神隠しをやり過ぎたら左曲がりになるような

そんな類の障害というものです!!

ほら、「どこでもドア」ってローマ字入力で「dokodemodoa」で、

なんとなく「ドコモ」と似てるじゃないですか!

さらに僕は女性からモテモテのサイト管理人ですから1日30000通の

ラブメールの返信とかもやらなくちゃいけないんですよ!

・・・・・・

Rさん、ごめんなさい。


3/16(日)



テンボスでの撮影会のバイト、やって来ましたよ。

朝から夕方までどしゃ降りで大変だった。

朝は7時から会場設営、撮影中は変な道具を持ってウロウロ。夕方は撤収。

終始雨の中の仕事で、キャッチをコールドしそうな勢いだった。

そんな雨にも関わらず、大勢のアマチュアカメラマンが詰めかけて、

根本はるみはチラリとも見れなかった。


でも自分の班の山内加世子さんというモデルさん、いい人でしたよ。

そしてメチャクチャきれいな人だった。

お色気系とか下世話な風評を鵜呑みにしてた自分がバカだったよ。

一言も口をきく機会はなくて、ロマンスのロの字も生まれませんでしたが。

でも真の美人は性格もいいという自分の学説に確信が持てた。

他のグループのモデルである小さな子供とも楽しそうにモデルになっていたし。

ディズニーか何かの話に、ブサイクな男が美女を見てショックを受けるという話があったが、

あの話、フィクションじゃない。本当にショックを受けた。精神的なものだけでなく、生理的にも。

自分のような重度の非モテは、


美人の半径5m以内の空気を吸うと寿命が縮まる


ということがわかった。そうでないと帰宅した今、こんなに憔悴しきっている説明がつかない。

何も思いこみによる妄言奇言ではない。

似たような例として、生物が呼吸するのに必要な酸素。

酸素は地球の大気中に約20%の割合で含まれているそうだが、

何かの拍子にその割合を大きく上回り、そのまま長時間過ごすと身体に良くないらしい。

美人もそれと一緒。テレビとか印刷物とかはフィルターが通っているから、

カワイイとかのんきなことを言いつつ目を楽しませてもらえるが、

肉眼で見て、近くの空気を吸うとなると、目は焼け、肺は蝕まれ、生命力を激しく消耗するのだ。

だが、まれにその美人オーラに抗体がある人間が存在する。

それが世の中でモテ系と呼ばれる人間である。

根本はるみのマネージャーさん、顔はどう見てもイケメンとは言い難かったが、

黒く日焼けしていて、ムフビデ男優みたいな雰囲気があった。

まあモテ系の話はどうでもいいとして、今、ぶっ倒れそうな勢いでこの日記を書いている。

どしゃ降りの雨の中でカサも差さずにびしょ濡れになって朝から夕方まで働いたこと

朝早くに起きて眠いのは絶対にまったく関係ない。

すべてモデルさんが美人だったせいで身体が蝕まれたのだ。間違いない。

美人とは恐ろしいものだ。