10/31(木)



ここ一週間ほどめっきり冷え込んで、

朝、布団の中から出るのが非常にしんどくなった。

口内炎がようやく治まってきたと思ったら、

今度はここ数日間の冷え込みで風邪を引いてしまった。

まだ鼻が詰まる、喉が痛い程度だが、

いつ、熱が出るかわかったものではない。

いつもいつも自分の健康ぶりを天からの賜り物であるかのごとくひけらかせてきたが、

実はめっぽう風邪を引きやすく、季節の変わり目と真冬には高熱を出すのが毎年恒例になっている。

ここ最近、日本上空に流れ込んできた寒気で、どうやらまた風邪を引いてしまいそうだ。

とはいいつつも、学校が合法的に休めるので風邪も結構悪くはない。

小学校の時からそうだった。

風邪を引いたのならば、その日はそれなりの楽しみ方がある。

それはズバリ、


エロ番組を観ること!


平日の真っ昼間から民放でエロ番組なんて放送しているわけがない。

ビデオに録画してあるエロ番組なのだ。

小学生の中〜高学年の頃から、金・土・日の夜に放映されるロードショーを観るのが

楽しくなって、コメディから鮮血飛び散るバイオレンス、SF、モンスター系まで

おっかなびっくり胸をときめかせ、観ていたものだ。


水野「いやー映画って本当にいいものですよね」
淀長「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」


ブラウン管越しに解説者と合唱をキメたときは自分が世界で一番の映画通だ!とか思っていた。

ところが小学生の頃は、親が寝る時間に厳しく、観ていられるのは遅くとも10時が限界だった。

でも映画は気になるし、つづきはビデオに録画して次の日に観るようにしていた。

つまり合唱をキメるのは翌日以降なのである。

タイマー録画を覚えたのは中学生になってからである。

まだテレビにビデオが一家に一台ずつの時代。夜更かしして自分だけ見ているなんて

弟二人にいい影響を与えないし、次の日は眠い。

タイマー録画なんてまだできなかった当時のでんでろ少年は、

ビデオをセットし、録画ボタンを押して、さっさと布団に入って眠りについた。

画質なんかを気にする歳でもなかったので当然3倍で。

さて3倍で録画すると120分テープなら360分の録画ができる。

日本の真面目なビデオデッキくんは映画が終わった後も延々と仕事をするのである。


そう、ギルガメッシュナイトの録画


という海外青年協力隊よりも崇高な仕事を!!

ギルガメッシュナイトといえば、男のロマン!世界の希望!宇宙のドリーム!FFVの名ライバル!!

これができると知ったときにはもう大人の階段を3段とばしで駆け上がる自分が見えたね。

さて風邪による熱が下がって、でも学校に行くのはちょっと不安が残る欠席2日目。

というかギルガメ見たさに身体の本調子が戻らないフリして学校サボってた。

両親は勤めに、弟どもは学校に行って、家には誰もいない。

そんな家にひとりぼっちでも心は決して寂しくはなかった。

そう、僕には映画でカムフラージュされたギルガメッシュナイトがあるじゃないか!

家で1人になるときには他にもあったが、そんなときはいつ家族が帰ってくるかわかったものではない。

やはりじっくり鑑賞するのは風邪で学校を休んでいるときが一番だ。

せっかちな高校生が、ムフフビデオのドラマ部分を早送りですっ飛ばし、いきなりエロ到着を果たすように

映画本編をすっ飛ばし、淀長の「サヨナラサヨナラサヨナラ」をすっ飛ばし、(←ギルガメは土曜だったような?)

ニュースステーションをすっ飛ばし(←ますます曜日が?)

目指すはギルガメギルガメギルガメ!!

映画を2時間きっちり録画しているときは、この早送りの時間がじれったいんだよまったく。

映画の後にあるスポーツニュース系の情報番組も激ウザ!

そして幾多の試練を乗り越え、ついにブラウン管に訪れる桃源郷。

やったぁーーー!!

ついにイジリー岡田との感動のご対面〜!!

もう小学生のでんでろ少年には心臓が破裂するかというほどのドキドキトキメキ!

信じているのは胸のドキドキだけ!!

いや〜あの頃は本当に楽しかったなぁ〜。

今でこそ、エロ本、エロビデオを10本以上所持する立派な大人だが、

当時のドキドキ感や背徳感や情熱はもう失いつつある。

あの頃の純粋な気持ちを取り戻したい。なくしたくない。

冬の気配が深まる10月最後の日に僕は叫んだ。


10/29(火)



2日ほど前から、重度の口内炎ができてしまい、

もうこれが痛いのなんのって!!もうこれこそ地獄の責め苦。

少しでも塩辛いものを口に入れるとしみて痛く、食事の度に憂鬱である。

患部は唇の端の歯の噛み合わせ付近で、食事中に患部を2回も噛んでしまう。

これによって症状は悪化の一途を突っ走るのみ。

もう外から見てても腫れているのが解るほどになった。


今日は口をきくのも億劫なので

絵を描いて、これを日記とすることに。

三歳の頃に、本で見たピカソに多大なる影響を受け、

幼稚園時代には、もう既に芸術家としての頭角を顕わし始めており、

保母さんから通知票(のようなもの)に

「休み時間にウルトラセブンをいっぱい描きます」

と言わしめたくらい、将来芸術家になることを約束された人間。

まさしく神童と呼ぶにふさわしい。

それが私。

その私が、今回何を描いたかというと、芸術家なら避けて通れない登竜門、そう

自画像

自画像とは簡単なようで難しい。

疲れたサラリーマンが自分探しを旅に求めるように、

芸術家は自らを描く事によって自己と向き合う。

自己と向き合うことはいつでも誰にとっても難しい。

自分と似すぎていては写真となんら変わるところはない。

かといって、あまりに似ていないのでは自画像と本質から逸脱している。

無理に醜悪にすることもないが、過度に美化することもない。

時には言葉より雄弁に自己を語るものとして、時には記号的に。それこそが自画像の本質なのだ。


これを念頭にいれて描いた等身大である私の自画像がこれである。







          自画像






うわっ!すげっ!超ソックリ!!

今後、サイト運営をしていて自画像が必要になったときにはこれを掲載。

将来の職業によっては自画像が必要になることもあるだろう。

これを自分の名刺に刷ることが、

そして刷っても違和感のない立場の人間になることが、ささやかな野望です。




注)これはオリジナルではありません。某漫画からパクってきました。

分かる人は分かるでしょう。

あくまで「本人代理」です。でも超絶的にソックリです。


10/28(月)



〜母は万引Gメン〜 序章第2回

就職して九州を離れる前に本編が始まればいいな〜。



昨日だったか、母の仕事が休みで、近くの園芸店に花の種やら球根やら

を買いに行ったのだそうだ。

コナンや金田一少年がどこへ行っても殺人事件と遭遇するように、

万引Gメンであるウチの母も、そこで万引の現場と遭遇してしまったそうだ。

万引きされた品はチューリップの球根。

犯人は70歳くらいのじーさんだったのだそうだ。

どの店でもそうだと思うが、園芸店の球根を扱っているコーナーは、

芽が出ないように薄暗く店員の目も届きにくい箇所に置いてある。

そこでじーさんはキョロキョロと周囲を見渡し、さっさと球根をふたつばっかり

懐にしまったかと思うと、じーさん独特のブレーキの音がキーキーうるさい自転車に

跨って颯爽と去っていってしまったそうだ。

まあ、母は管轄外だから黙って見ていたそうだが、

これほど、見てて切ない光景はそうそう無い。

普通に買えば100円ちょっとなのに。

花なんて愛でる心を、いい歳して万引する性根のじーさんが持ってるのかな?

すごく矛盾していると思うが。

あーきっとアレだ。

ちょっと前に流行った、鉢に植えたら女性の首が生えてくる韓国の植物だ、きっと。

最愛の婆さんの若い頃に生き写しの女性の首が生えてくる品種を全国探し歩いてようやく・・・・

って盗って良い訳無いだろ!!

まったく近頃の老いモンは!!

盗られた花の精も泣いているぞ!!

これが言いたかった。

この世に生を受けて21年、いろいろなじーさんに詰られてきたせめてもの逆襲。


10/26(土)



〜身の回りというわけでもないミステリー〜

野球選手が投げる時速150qのボールは容易には打てない。

素人ならば、バットにかするのさえ、至難の業だろう。

それなのにどうして時速150qで走る車ならば、

大した練習をせずとも、運転することができるのだろうか?

自分自身はまだ車の運転で時速150qを出したことはないが、

高速道路ならばおそらく運転することは可能だろう。

F1は直線で時速350qオーバーは出ると言う。

ところが、時速350qで飛ぶ野球ボールが存在するとしても

絶対にバットに当てるのは不可能だ。

「時速」というのは移動体が1時間に進む距離。

車の「時速」とボールの「時速」とは違うものなのだろうか?



どうしても気になっていることといえばもうひとつある。

火曜日のサザエさんはいつ終わってしまったのだろう?

気がついた時には終わってしまっていた。

カツオの声優さんが変わったときにはあんなに大騒ぎになったのに、

どうして週二回が一回に減ったのに誰も問題にしないのだろう?

サザエさんの見所としては、ワカメの

「もう!お兄ちゃん!!」

という台詞にハァハァ、ぐらいしかなかったが(見所じゃなくて聞き所か)

このセリフが出て来る確率を半分にしておいて、

終わった時期がナゾだなんてなんかスッキリしない。

人に尋ねても返ってくる答えはいつも同じ。

10人中10人が決まり文句のように

「とっくの昔に終わっている」

タマの声優さんが誰なのか?というのと同じくらいにミステリーなのに

もう僕らは

「窓を開けましょ ルルンルン 呼んでみましょうサザエさん♪」

という歌をテレビという機械で聴くことは永遠にないのだ。


それともあれか?

俺の出生の秘密に関係があって、その秘密を知った場合、

世界を破滅に導きかねない事態が起こりえる、とかそんなのでしょ?

でんでろが

「火曜日のサザエさんっていつ終わったの?」

と訊いたら、みんなして適当な返事をして誤魔化しとかないと、

黒服の男達にさらわれて反逆罪に問われてしまうんでしょ?

YAHOOとかで調べようとしたら、俺を誤魔化すためだけに

ウソの情報サイトを満載にして準備満タンなんでしょ?

NHKの子供電話相談室に電話かけても

俺の肉声を識別して

「火曜日のサザエさんはいつ・・・」

というフレーズを

「黄河文明はいつ・・・・」

というフレーズに置き換えるに装置とかが回線に入っているんでしょ?

お願いだー!!

誰か教えてくれー!!

火曜日のサザエさんはいつ終わったんだー!!


10/25(金)



朝夕の通学とも通勤ともとれない時間がやたら長いので

町の図書館にて貸し出しカードを発行してもらい、

借りた本を電車のなかで読むのが日課になりつつあります。



昨日はちょっと重た〜い内容のミステリーを読んで、

それはそれで純粋に面白かったんだけれども

ちょっといろいろ考えてしまいました。



僕がよく読むジャンルとしては特に現代ミステリーものが好きです。

人間の喜怒哀楽彼氏彼女の事情が、キレイ事でなくきっちり描いてあって好きだったのです。

そういった作品は、社会の醜い側面や実際の事件をなんかを下敷きにして書いた物が多いようです。


そんな小説群をずっーと読んでいて、最近ちょっと気になる傾向が。

現代小説、特にミステリーなど人の命が行ったり来たりする小説では、

どの作品でも「近頃の若いモンは」

というのが程度の差こそあれ、必ずエッセンスとして入っていて、

うまく言えないのですが、それがなんか読んでいてイタイのです。

決して嫌いなのではない、というより嫌いではなかった(過去形)のです。

ベストセラーになるのはそういった作品だし。

けっして作中で一方的に若いモン(というより犯人ね)が糾弾されているわけではないですし、

「近頃の若いモン」を生み出す生活環境のほうを問題視している作品が多いのですが。


でも、なんというか若者を社会の膿のように言わないで欲しい。

頭のおかしい犯罪者は、現実であれ架空の人物であれ、もちろんムカつきますが、

それを「近頃の若いモン」の代表みたいに言うなよ、と思うわけです。

10代の頃は、小説の登場人物が抱えている問題など、自分と重なる部分がまるでない他人事だったので、

どんな重い内容でも一向に平気で読んでいたのですが。(もしかすると平気でなくて性格歪めてしまったかもしれない)

20代の今は、痛くもない腹を探られているような気持ちがし、手を伸ばすのを躊躇うようになってしまいました。

時代を反映したベストセラー類の巻末の参考文献には、かなりの高確率でこれらと似たような本が挙げてあります。


「若者の性が乱れている〜援助交際とHIV〜」
「簡単にキレる日本の若者たち」


ぶっちゃけ僕のような非モテで小心者には大きなお世話です。

というか神経逆なでしてるでしょ!?

こんなの安っぽいワイドショーのようなメッセージを声高に叫んでも、

購読層は小説の登場人物とはあまりにかけ離れていて、

作家さんは見当違いの誰かさんに警鐘を鳴らしているのでは?と思います。

本をよく読む人は良識派と一括りにするのは問題かもしれませんが、

若いってだけで、不当な居心地の悪さを感じなければならないんて変でしょ?

こうして僕のように細々とカドの立たない人生を生きている人間もいるわけです。

自慢じゃありませんが警察のお世話になったのは、自動車免許の更新と、

愛自転車BMXが盗まれた小学生のときだけです。


社会の歪みなどを新聞を開けばいくらでも書いてありますし、小説の背景としては読者はもう食傷気味なのです。

もっと違った切り口で面白い物を書いて欲しい。それだけの構成力と文章力はあるのだから。

例えばですよ



・モテなくてモテなくて毎日がツライ
・女子の笛なめや体操着泥棒が教師に見つかって学校を追い出された
・エロビデオをレンタルする勇気がない
・または借りるに借りれない事情がある
・見合いでしくじった

などの理由で日々鬱々とした生活を送っている男たちが
大手エロビデオ製造工場をジャック、人質の解放との交換条件に
エロビデオを東京中の男子中高大生の家に無条件で10本届けろ、と要求、
もちろん東京中の男性は大喜び。PTAは大反対。
彼らを逮捕するな、という世論は高まる一方であり、
インターネットという文明の利器を通じて、彼らに警察の情報や無修正エロ動画が、ざるのように筒抜け。
いつしかついた犯人グループの名前が
「義賊・エロビねずみ小僧三世」
彼は、非モテに風当たりの冷たい現代日本に現れた救世主
とカリスマを越えて英雄視され、アメリカ国防総省さえ動かす。
エロ産業界までが自身の活性化をも視野に入れ、
独自に犯人グループと交渉しようと目論んできたりと事態は混迷に混迷を極める。
警視庁との息詰まる心理戦の果てに!?



という話なら、僕のような小市民予備軍でもすんなり感情移入できるでしょう。

ピント外れに世相を斬った小説ばかりを名作と歌い上げ、それに対する拒否反応をすべて活字離れと嘆くよりも、

作家さんはまず真実の世相を把握するため、世の中のモテない男性による悲痛な叫びに耳を傾けなさい。

以下、クライマックスのハイライト〜♪



「警部!!ヤツら未使用のビデオテープ10000本を要求してきました!!
 こっちの要求が聞き入れられないなら、人質である○ョコボール向井の命はない、と言っています!」
「なにぃ?1000本すべてにエロビデオをダビングする気か!?」
「量産する設備はすべてヤツらに手の中にあるんです!!」
「仕方ない。まずは頭金の代わりとして3000本送ってやれ。それ以上はすぐに用意できない、と時間を稼ぐんだ」
「警部!?」
「落ち着け。ヤツらの行動からして、10000本すべてに違うエロビを録画しようとするはずだ」
「でしょうね」
「そうなれば、あの工場に小人数で籠城しているんだ。警察を警戒しての録画は設備が整っていても時間がかかるはずだ」
「要求を受け入れたと見せかけてヤツらの消耗を誘うというわけですか」
「あえて送ってやれ。パッケージ共々な」






あ、時代はDVDだな・・・・。





10/23(水)



〜母は万引Gメン〜 序章第1回

ウチの母は近所のディスカウントストアでパートをしている普通の主婦であるが、

最近、この母が働いている店が万引に手を焼いているらしい。

盗られた物は遊戯王カードからかけ時計までさまざまで、

特に多いのは髪型のセットに使うワックスだそうだ。

盗る者は小学生から高校生まで一見おとなしそうな男子生徒が多いらしい。

ウチの母がどういうワケか万引対策店員に抜擢されてしまい、

最近はますます頭を悩ます日々が続いている。

ビデオカメラによる監視システムを導入する予算はないため、

闇取引で入手したイミテーションのカメラを天井にさも本物のカメラのごとく

据え付ける事を提案し、最近は様子を観ているらしいが、

それでもあまり効果がなさそうなので、

このニセモノのカメラをより本物らしく見せかけるために稼働させるにはどうすればいいか、

と息子である俺に訊かれても・・・・。

いくら技術系の学校に通っているとはいえ・・・。



ウチの母は、外見はミニモニ背負けの小柄、虫も殺さぬおとなしい印象の顔だが、

一度怒り狂ったら、眼光だけで人を殺せるくらい恐ろしい女で

静かな声でちょっと凄んだけで水槽の金魚は砂に潜る、

声を荒げれば、次の日近所の野良猫が庭で冷たくなっているというくらい怒らせてはいけない人間で、

もう、のび太クンの母の10倍くらい恐ろしく、

父が珍ながらも料理を作るようになったのも、家事を積極的にやるようになったのも実は最近で

どちらの理由も母が恐ろしいから、というくらいである。

ここではとても書けないような幼児体験も兄弟で俺ばかりが何故かばっちり経験。

ちっともモテない、女性が怖いという、この呪わしい性格も実は母が原因?

息子兄弟3人がそれなりの堅気に育った現在は、家で大魔人に変身することにはめっきり減ったが、

その代わり、職場の万引でかなりフラストレーションは溜まっており、

(小さい店だから、パートといえど、店員1人1人が感じる責任を大きいようだ)

家の外で万引学生に母がその恐ろしい素顔をさらしたら、

犯人は間違い無くショック死してしまう。

そうなったら犯人が可哀想だ。まだ若いのに。

決して困っている母を助けたいという正義感でも、面白い結果に転がしてほしい邪な気持ちでもなく、

純粋に万引程度のミクロな犯罪で、一生を網走刑務所で過ごすほうが何倍もマシな経験をして欲しくない、

そうだ、たかが万引でもやっちゃいけないコトなんだと気付かせれば結果オーライ、というわけで

いろいろ対策を考えてやろう。


まず、「万引したら警察に通報します」というプラカードを買ってきて

万引が酷いところに貼ったらどうだ、と提案。

このプラカードを使っている店はよく見るが、売っているところは見ない。

でもれっきとした商品なんだそうだ。

しかし、もうとっくに導入してあるとボツ。



そうなれば、効果的なのはポスターではないだろうか



交通安全、火災防止、などはまだ解るが、

きれいな選挙、電波障害防止、など

子供は解っていて描いているのだろうか?というポスターが毎年

小学生の夏休みの宿題に出されているが、万引防止ポスターはまったく見かけない。

これだから小学生による遊戯王カードの万引は減らないんだ!!

俺が美術教師だったら絶対描かせる!!

田代まさしをうまくコラージュできた生徒に100点。


今、少年の心を忘れない21歳の大人駆け出しが童心に戻って、

大人と子供の間を揺れている不安定な世代の魂に

痛いくらいの純真さで激しく訴えかけるポスターをグラフィックソフトで製作中である。

ぜひウチの母が働いている店で導入してもらいたい。


10/22(火)



最近日記をあんまり書いてないのだが、

工業技術センターに通う毎日は

ホント、面白いことが何も無いの。

学校に通うのはそれに輪をかけて学校に隕石落ちて欲しいくらいだったのに、

比較的マメに日記が書けていたのは何故だろう?とふと疑問になり、

最近の日記を読み返していたら、ホンのちょっと・・・お下品じゃない?

このままでは、でんでろはHなヤツだと思われてしまう!!

というワケで今日は普通に日常の1コマを綴ってみましょう。

久しぶりに弟1に登場してもらおうか。


友人・親戚・近所・バイト先連中から散々兄である俺と似てないと評判で、

最近は『頭文字D』にどっぷり浸かり、コミックス、DVD、ゲーム、サントラ

などが部屋に散乱し、ひとたび家を出れば

「俺は豆腐屋!!今夜もハチロクが唸りをあげるぜ!!」

シビックをかっ飛ばす、というひたすらモテ系の王道を突っ走りながらも、

ちょっとタンスの引き出しを開ければ、恋愛シミュレーションゲームが必ず2〜3本入っていて

俺のPCでギャルゲーをいつの間にかインストールしてプレイしていたこともある

バージニティを捨てきれていない弟1は今日も元気である。

まあ、外見も性格もモテLv.も全然似てない兄弟だが、まあ仲良くやってますよ。

今日ではなく、一昨日くらい前だったが、その日の夕食が焼き肉だった。

肉の他の具にはキャベツ、タマネギ、ニンジン、シャウエッセン、久保田利伸、

という至って普通の鉄板焼きだったが、

母がざくざくと輪切りに切ってきたニンジンの中に、ひとつ異様にぶ厚い1個があった。

「一個だけ太いよ。ワザと?」と母に問う兄弟。

「ちゃんと切ったよ」と母。

ニンジンを箸で突ついていたら、なんとそれは二枚の輪切りニンジンがくっついていたモノだった。

兄「おお!切れ目が全く見えなかった!!これぞ飛天御剣流・・・」

弟「戻し斬り!!」

母も弟2も『るろ剣』は好きなので、さらに和気藹々となる食卓。

弟と息がピッタリ合うのは、同じ釜のメシを喰っているときくらいかな。

まあ、ウチは貧乏だから、この弟と遺産相続でモメるとも思えないし。

貧乏万歳ーーー!!



※戻し斬りとは?
斬り口の組織を全く潰すことなく斬ることによって一度斬った物を再び元通りにくっつけてしまう、
というオソロシイ技。名刀と達人の腕がそろって初めてできる試し斬りの高度な技だが
ウチの包丁はだたのプレス包丁で、海原雄山に「ママゴトにしか使えんわ!!」と言わしめた安物だから
ウチの母は○鳴流を凌ぐとんでもない剣の達人と言うことになります。おそろしや〜!


10/19(土)



毎日毎日、この工業技術センターに通っていたら

とても日記に書けるような出来事って起こらないものだよなぁ。

一緒に研究しているセンターの人は真面目一徹だし、

建物が何というか静かすぎる。

確かに研究所ひとつひとつの部署を訪ねれば、働いている人はそれなりの数いるんだが、

廊下を歩き回っている人とか見たこともないしなぁ。

建物も設備も立派なのに、薄暗くて何故か人気が薄くて淋しい建物だよなぁ

夜のアンブレラ社のほうがまだ賑やかだよなぁ。

研究も進んでいるのかいないのかよく分からないしなぁ。

それと関係あるのか無いのか、お茶かコーヒーばっかり飲んでいるし。

味とか解らないしなぁ。お湯よりは旨いとは思うけど。

コーヒーとかいっぱい煎れてもらうのもいいけど、

飲んでばっかりだと、こうしてトイレが近くなるだけなんだよなぁ。



─── などと不満は無いが、地に足がついていない研究センターの日常に思いを巡らしつつ、

小用を終え、収納しようとしたとき事件は起こった。

収納→チャックによる封印までの流れで思いよらぬエラーが発生した。

上昇するチャックが、今まさに収納されていく肉塊を挟み込んでしまったのである。

あまりの痛さに腰が引けたままのポーズで身体が硬直し、目尻に涙が溜まる。

よく漫画や映画とかで刺傷を負ってしまった人物に、刃物が刺さったままになっているとき、

周りの人間が「動かすな」とか「喋るな」と言っているのを見て

僕は子供心に、いや、つい最近まで

「どうせ治療するときに抜いちゃうんだからさっさと抜けばいいじゃん」

などと思っていた。ある程度人体の構造が解ってからは、

抜くことにより損傷を受けた血管から血が吹き出して危険だから抜かない、

という理屈で、理由を半分ほど納得していたが、それでも、

「さっさと抜いて応急処置に取りかかってもいいじゃん」

とか思っていた。

だが、映画とはかけ離れた薄暗いトイレの中で、挟み込んだ瞬時に全てを理解した。

へ、ヘタに動かすと痛さのあまりショック死してしまう!

最初のチャックによる損傷は不意打ちだから、痛い!と思ったときにはもう過去のものである。

しかしチャックをもう一度下に降ろし、痛さの原因を除去するのは自分の決断でやらねばならない。

そして両者の痛みは全く同じなのである。

このままポロリ状態からトイレから出るワケにはいかない!

と頭で解っていても、

『アレ』と同じ痛みに自ら飛び込めるものか!!と、

ムスコがそれを納得しない。

時間にして3秒もなかっただろうが、

「閉まるジッパー 地獄の瞬間〜♪」

昔、ボキャブラ天国で微妙な評価だった仮面ライダーの替え歌が頭の中で鳴り響いたり

『ひとつ上野おとこ』の手術ってこれくらい痛いの?
とか思ったり



火星方形について論文を書いたことを悔やんだり


などいろいろな思考が駆けめぐり、走馬燈とはあのことをいうに違いないと今は思う。

この時は辛くも自力で脱出したのだが、天災は忘れた頃にやってくる。

以後気をつけようと思った。

昨日の出来事です。


10/16(水)



や〜ん部屋を真っ暗にして何してするのよぉ、

そのうえサングラスまでかけて・・・

いやん!そんなに弄くりまわさないでよぉん!

はぅ!なにぃ、この硬い棒はぁん!

あふっ!!あぁん!!中からなんか熱いのが出てきたよぉぉっ!!


はぁはぁはぁ・・・。

ねえ、次はどこに連れていくの?

包丁なんて出して何するの?

もしかして猟奇プレイってヤツ?

え?私、そっちの趣味は無いってば!

なに?冗談なんでしょ?

ちょっと!あなた目つきがなんかおかしいわ!

いや!近寄らないで!!

ぎゃーっぁぁぁぁぁぁ!!!



シュゴーーーーー



引き続き、県の工業技術センターという施設に丁稚奉公に出されて忙しい毎日。

レーザー光線を当て、果物の糖度を測定する実験を手伝っているのだが、

今日は32個の果物の測定を行い、ハードな一日だった。

測定対象の果物は、近隣の農家で採れた秋の味覚である新鮮な梨。

薄暗い暗室で保護メガネをかけた男どもにレーザー光線を散々照射された後、

包丁で刻まれ、ミキサーで粉々に粉砕され、

その中から果汁2〜3滴だけを甘さを測る機械にかけられ、

残りは食べずにゴミとして捨てられたのだから、梨にしてみれば、勿体なくてたまらない気持ちであろう。

幼少のころ、「野山のどんぐりはライターであぶれば食べられる」

という叔父の言葉を真に受けて、真剣に収集していたくらい食い意地の張った人間だから、

人類の発展のためとはいえ、食べ物を粗末にするのはけっこうツライものがあった。

「パンがないなら梨をお食べ」

という某国の王妃による世界の名言があるが、

この言葉に民衆が怒り狂っていても、自分だけは怒れません。





最近はこの研究に忙殺され、スケジュール調整が上手くいかずにいろいろな人に迷惑をかけております。

この場をお借りしまして深くお詫び申し上げます。